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みなさま、こんにちは。

日本では5月に金環日食があり、多くの人が天文観測を楽しんだことと思いますが、その後6月05日には金星の日面通過があったのをご存じでしょうか?

※ 日本の6月06日

金星の日面通過。 地球と太陽の間に金星が入り、地球から見ると金星が黒い円盤のように太陽を通過して行くように見える現象です。
金星が完全に太陽の内側に入る第二接触

この次に日面通過が観測出来るのは、2117年12月11日であるという、極めて貴重な天文現象でした。

この現象はタヒチに大きく関係があります。

1769年、6月03日の日面通過をイギリス人のジェームスクック船長が、タヒチ島の北部にあるビーナス岬でこれを観測しました。

これは、地球上の様々な地点で日面通過の開始時間、終了時間を観測することで、地球と太陽の距離を測ろうという、世界初の共同研究プロジェクトの一環でした。
第二接触から1時間後

観測のためにクック船長は3ヶ月もタヒチに滞在し、そこからタヒチの近代化が始まっていく原因にもなりました。

私はちょうど出張でマルケサス諸島のヌクヒバ島に滞在していたので、残念ながらクック船長が観測したタヒチ島のビーナス岬では観測出来ませんでしたが、ヌクヒバ島から観測することが出来ました。

ちなみに、「ビーナス」は英語で金星の事です。
第二接触から2時間後

南半球からの観測なので、日本とは違う位置から金星が通過をしていきます。

左の写真が、金星が完全に太陽の中に入る、「第二接触」から触の最大までの過程です。

第一接触は金星が太陽の外側に到達した時になりますので、観測は出来ません。
触の最大付近 (一番深いところ)

マルケサス諸島は切り立った山々に囲まれた荒々しい景観を持つ、「人間の大地」と呼ばれる場所で、ポリネシア人が最初に移住した島々であり、実質の故郷です。

山に囲まれているので太陽が山で隠されてしまい、日面通過の最後までは観測が出来ませんでした。

タヒチ島ではビーナス岬に愛好家が集まり、観測を楽しんだようです。

現在はクック船長の観測基地も再現されており、観光客にも人気のスポットになっています。

現地の熱気だけでも味わって頂ければと思います。
マルケサス諸島ヌクヒバ島 (ハチヘウ村)



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